神様ぁ～！ メディアの心肺停止には違和感があるの 淡い期待を余計裏切るかも知れないと言ってね！！

　　猫さん達の可愛い日替わり画像【 饅頭 ブリティッシュショートヘアー 2個目 】 　　　　　　　　　　　

　　【 ３年前の東日本大震災で被災された皆様には
　　
　　　　　　　心よりお見舞い申し上げます 】

　　私はアロマセラピスト
　　　『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
　　　今日から読んで頂ける方の為にも
　　　　少しずつお話を進めていきますね

　　私のお部屋では生徒さん達と
　　　アロマ医療のお勉強をしているんだけど
　　認定試験のない時は
　　　いつも脱線ばかり

　　雑談と言っても
　　　れっきとしたカウンセリングをしているつもりだけど
　　アロマ医療ではこのカウンセリングも
　　　とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ

　　今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
　　　本題が途中になってしまっていたから
　　　　続きをお話ししますね

　　《エピソードＮｏ．１４－２７５》
　　【普段は結構おしゃべりでも
　　　お相手の前では超寡黙】

　「先生　大変ですぅ
　　　きょうは大変だって言うよりは
　　　　重たい質問なんですよぉ

　　わたし達はナースですからぁ
　　　今回初めて答えが分かっているんですけどぉ
　　　　『どちて坊や』達に説明するのが
　　　　　　なんだか重たくってぇ・・・」

　　また今日も妙な『大変ですぅ』から
　　　始まったみたいね
　　　　あなた達が答えが分かっているのなら
　　　　　簡単なことじゃないの

　　まぁ　言い出してしまったんだから
　　　聞いてる方が分かるように
　　　　最初のところからお話ししてくれない
　　　　　答えが分かっていて重たいって言うのが
　　　　　　つながらないのよ

　「先生　じつは『御嶽山』の噴火のことには
　　　違いないんですけどぉ
　　　　きのうは久し振りに遭難された方達の
　　　　　捜索が再開されたじゃないですかぁ

　　でぇ　テレビを見ているとどこの局でも
　　　また新たに『心肺停止の・・・』とかぁ
　　　　これで『心肺停止で発見された・・・』って
　　　　　『心肺停止』って連呼しているのと

　　『心肺停止』の方が『救助』され・・・って
　　　　『心肺停止』と『救助』って言葉が
　　　　　　どこの局でも
　　　　　　　あふれてるじゃないですかぁ

　　さすがに『どちて坊や』達も
　　　これが引っ掛かったみたいで
　　　　小児病棟のわたし達の仲間のナースに
　　　　　聞いたみたいなんですよぉ

　　じつはこども達だけではなくて
　　　一般の方達からも質問さたんですけどぉ
　　　　確かに医療技術の進歩があって
　　　　　かなり時間が経っていても『心肺停止』から
　　　　　　蘇生する可能性がない訳じゃないけど

　　頂上で『心肺停止』のまま放置されていて
　　　しかもこれだけ時間が経っていて
　　　　メディアが『心肺停止』の方が
　　　　　『救助？』されたって言うのを
　　　　　　　ご家族が聞かれれば
　　　　　　　　妙な期待感を持たれるから
　　　　　　　　　逆効果じゃないのかって

　　つまり　なんでいつまでも『心肺停止』なのって
　　　質問なんですよぉ
　　　　もちろんご家族のお気持ちを考えると
　　　　　言葉を選んでお話ししないと
　　　　　　いけないんですけどぉ」

　　ようやくあなた達が何を言いたいかが
　　　分かってきたわ
　　　　皆さんがメディアが使っている
　　　　　『心肺停止』と言う言葉に
　　　　　　　違和感があるってことね

　　そうね　あなた達じゃないけど
　　　答えが分かっててもそれぞれの立場を考えると
　　　　確かに返答に困るわね

　　正直にお話しすると私だって
　　　もし家族に不慮の事故があって
　　　　『心肺停止』で発見されましたって聞けば
　　　　　　その時点でまだ助かる見込みはあると
　　　　　　　信じたいものね

　　世の中では24時間後でも蘇生された方がみえるって
　　　お話しでは聞いたことがあるから
　　　　妙にそれが思い浮かんでしまって
　　　　　現実のショックが
　　　　　　増してしまうかも知れないわ

　　あなた達はナースだから百も承知だと思うけど
　　　どのような状況であっても
　　　　医師が『死亡』と判断するまでは
　　　　　メディアは『心肺停止』としか言えないし
　　　　　　『死亡』ではない限り搬送ではなく
　　　　　　　　『救助』と言う言葉になるのよね

　　これは無事な帰りを待たれているご家族には
　　　とっても酷なルールかも知れないわね
　　　　『どちて坊や』達にもルールと言うだけでは
　　　　　　納得出来ないでしょうからね

　「先生　なんでぇ　『人の死』を
　　　いつだれが認定するかって問題なんで
　　　　重たくなってしまうんですよぉ

　　それとわたし達は救急外来のナースなんで
　　　ひょっとしたら『社会死』とかぁ
　　　　『DNR』とか『DNAR』とかの問題まで
　　　　　　説明しないといけないのかなって
　　　　　　　思ったりしてぇ・・・」

　　そうね　街中でも『救急車』での搬送が
　　　同じような問題を抱えているものね

　　そうそう　あなた達がいまお話しした用語の説明を
　　　少ししておくわね
　　　　『社会死』と言うのは
　　　　　　明らかにご遺体の損傷が激しくて
　　　　　　　医師でなくても死亡と判断出来る場合ね

　　その逆に『DNR(Do Not Resuscitation order)』は
　　　ガンとかの末期状態でご本人かご家族が
　　　　それ以上の蘇生治療を望まれない状態で
　　『DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)』は
　　　　むやみに拒むのと誤解されないために
　　　　　非常に少ない可能性の中で
　　　　　　蘇生治療を試みない状態を言うんだけど

　　難病で長いあいだ闘病生活をしている
　　　『どちて坊や』達の前では言葉に困るわね
　　　　　あなた達は『白衣の天使』なんでしょ
　　　　　　たまには自分達で考えてよ

　「先生　きょうはなんて投げやりなぁ・・・」

　　いいえっ　私はフィールド競技じゃなくて
　　　学生時代は『テニス』だったのよ

　「先生　ゲッ　それはちと意味が違うんでぇ
　　　って　逃げられちまったみたいですぅ・・・」

　　神様ぁ～　メディアの心肺停止には違和感があるの
　　　淡い期待を余計裏切るかも知れないと言ってね

　　お願いねっ